1月16日【今日なんの日】南の大火で難波新地が被災、全半焼戸数4,000戸超
過去の大阪市の「今日」はどんな事が起こった日だったのでしょうか?
難波新地より火元を望む風景
1912年1月16日(明治45年)
南の大火で難波新地が被災、全半焼戸数4,000戸超
(大阪の災害 ~江戸・明治期にかけて – 大阪市立図書館より)
「南の大火」というのは明治45年の「今日」におきた、南区難波新地(現中央区難波4丁目付近)を火元とする明治期、大阪最後の大火と言われている火災のことです。
出火の原因は貸座敷遊楽館の近くにあった百草湯という風呂屋の煙突から出た火の粉が遊楽館の屋根に燃え移ったもので、当時この遊楽館は一部が未だ藁葺屋根であったことと、当夜は西からの風が強かったために火の廻りが意外に早く、大火となったようです。
約10時間に渡り燃え続けた火災は、東西1.4km、南北400mに渡って焼失。全半焼戸数4千戸超、羅災者数は1万8000人近くにのぼった模様。場所柄から劇場・寄席・貸座敷などの他に、生国魂神社・榎神社・明治病院・高津尋常小学校なども被災したそうです。
大火後、焼け跡を東西に走る広い電車通り(千日前通り)が開通し、現在のビックカメラの敷地に楽天地という大阪の新名所ができることになったそうで、街の発展につながる火災の功名とも言えるのでしょうか。
その他の今日の出来事
- 幕府、江戸町人矢野利右衛門に金銭延売買会所の設立を許可 – (1764年)
- 普通選挙期成関西労働連盟の普選大デモ – (1921年)
大阪朝日が中国大陸へ芸能慰問団「わらわし隊」を派遣 – (1938年) - 新世界大火、通天閣の楼脚などを焼く(通天閣は2月13日に解体・供出) – (1943年)
- 大阪経済振興審議会設置 – (1953年)
- 立売堀川埋め立て完了 – (1956年)
- 大阪市労組総連合結成 – (1991年)
(大阪市史編纂所より)
※この記事は1年前にアップした「今日なんの日」に加筆・修正して再アップしています。過去の「今日なんの日」とは内容を差し替えている日もあります。
この記事へのコメントはありません。